楽天市場はざっと価格を見た限りでは、Amazonなど他の通販サービスと比較してそれほど安い感じはしません。
しかし、楽天カードを使うなどで大量に追加されるSPU(スーパーポイントアッププログラム)というポイントシステムがあり、利用の仕方によっては大幅に安くなることも多くあります。
楽天市場の価格はそのままでは微妙
楽天市場は、検索して販売価格を見ると、それほど安い感じは受けません。
AmazonなどはAmazon Prime会員になると送料が無料になって翌日配達するサービスがあったりします。
一方、楽天プレミアムなどは会員になっても適用条件が厳しくてすっきり送料無料になるわけでもなく、とにかく使用するのには気が進まない感じです。
実際、価格.comなどの価格比較サービスを見ても、楽天市場に出店しているショップはほとんどありませんし、まず値段的に不利な印象を受けている方も多いと思います。
配達については、何とか工夫して受け取ることとして、後は値段です。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天市場を利用する場合は、楽天グループの各種サービスを利用することにより、楽天スーパーポイントの付与率がどんどん上がっていきます。
それを利用して、工夫次第ではポイントを引いた実質的な価格では大幅に安くなる可能性があります。
しかし、逆に言えば、楽天の各種サービスを利用することが前提となっているため、非常に複雑でどうしたらポイントが増えるのかわかりにくいです。
【第一段階】無料で利用できるサービス
第1段階は多少手間はかかりますが、全くの無料でノーリスクです。
楽天会員になる(1%)
楽天会員に登録すると、楽天が直接実施しているサービスに全て1%の楽天スーパーポイントが付与されます。
楽天でんきとか楽天保険の他に、楽天の有料サービスは全て含まれます。
この最初の1%だけは通常ポイントで、通常ポイントは使用期限が無いのでとても貴重です。
楽天カードで決済(+2%)
楽天カードは年会費無料のクレジットカードです。
楽天カードを使って楽天市場で決済するだけで、楽天会員1%+この2%=3%のポイントが付与されます。
楽天カード自体がかなりお得なクレジットカードで、どこで使うかに関係なく毎月の支払額の1%が自動的に楽天スーパーポイントとして付与されます。
楽天カードの利用代金を楽天銀行から引き落とす(+1%)
楽天銀行はネット専業銀行です。
無料で楽天銀行に入金できる方法を確保するのが多少難しいかもしれませんが、それさえクリアーできるのなら、是非利用した方がいいと思います。
入金は銀行やコンビニATMなどで1回3万円以上でATM手数料が無料になっています。
また、楽天銀行の口座名義と同名義のゆうちょ銀行口座があれば、ネット経由で楽天銀行にゆうちょ銀行口座から無料で入金ができます。
さらに、後述しますが、楽天証券経由での入金を利用することも可能です。
楽天市場アプリを利用して購入する(+1%)
スマホアプリの楽天市場アプリから楽天市場の買い物をした場合、買った品物分だけに+1%が付与されます。
以前は月に1度楽天市場アプリを使えば、あとは使わなくても良かったのですが、今は使った買い物だけが対象です。
楽天Koboの電子書籍購入や楽天ブックスのダウンロードサービスなどは楽天市場アプリでの買い物はできません。
ここまでは全く無料で可能で6%稼げます。
【第二段階】少額で利用できるサービス
楽天証券で月500ポイント以上のポイント投資をする(+1%)
楽天証券に証券口座を開設して、楽天会員登録をすると、証券取引に応じて楽天スーパーポイントが付与されます。
楽天証券のポイントシステムでは、
- 楽天証券ポイントが貯まる楽天証券ポイントコース
- 楽天スーパーポイントが貯まる楽天スーパーポイントコース
のどちらかが選択できます。
- 楽天スーパーポイントコースに設定
- 証券取引にスーパーポイントを使う設定
- 月に500ポイント以上のポイント投資
をすると対象になります。
ちなみに、投資対象に使える楽天スーパーポイントは通常ポイントだけですので、引き落とし時に通常ポイントを500ポイント以上残しておく必要がありますので、注意して下さい。
1ヶ月に使用するポイントの上限を設定できますので、上限を500ポイントに設定しておけば、もっとたくさんの積立をしている場合でもポイントからは500ポイントだけ使われます。
楽天証券に口座を開設する位なら、上記の楽天銀行にも口座を同時に開設することかと思います。
楽天銀行と楽天証券の口座を両方持っていた場合は、マネーブリッジの設定ができます。
マネーブリッジとは、楽天銀行と楽天証券の口座の残高がいずれかが不足した時に、もう片方から残高を移動するサービスです。
マネーブリッジの設定がしてある時に、楽天証券で証券取引の決済をする時に証券口座の資金が不足した場合、楽天銀行の口座から自動入金(スイープ)して決済が可能です。
逆に楽天証券に残しておく最低金額を設定しておくと、それだけを残して夜間(22時頃)に楽天銀行に自動出勤(スイープ)してくれます。
マネーブリッジを設定すると楽天銀行の普通預金の金利が年利0.1%まで上がります。
通常の普通預金の金利は0.04倍なので2.5倍に増えるわけですね。
この低金利下では、定期預金ですら年0.1%も金利が付くことは珍しいので、普通預金金利で0.1%も利子が付くのはありがたいですね。
ちなみに、証券取引を一切しなくても楽天証券の証券口座もマネーブリッジの設定も有効ですので、普通預金金利のアップだけが目当てで設定している人がいるほどです。
楽天ブックスで月1000円以上の買い物をする(+0.5%)/楽天Koboで月1000円以上の買い物をする(+0.5%)
2019年3月までは、楽天ブックス又は楽天Koboで月2000円以上買い物をした場合に+1%だったのですが、4月1日から楽天ブックスと楽天Koboが分離されて0.5%ずつになりました。
ちょっと使いにくくなりましたが、片方だけ1000円使えば+0.5%という使い方もできるので使い方次第かもしれません。
私は書籍の購入はすっかり楽天Koboでの電子書籍だけになってしまっていますので、コミックの単行本などもSPUに関わらずポチポチ買ってしまっています。
SPUで付与されるポイントは、それぞれ期間限定ポイントで付与されます。
ですので、期限が切れそうになるポイントが相当数発生します。
しかし、いくらポイントの期限が近いからといって不要なものを買うのは無駄遣いです。
というわけで、ポイントで楽天Koboの電子書籍の購入で消化しています。
また、楽天ブックスは、書籍だけでなく音楽CD、DVD、ゲーム機・ゲームソフト、玩具類、インクカートリッジなどもありますので、必要なものを購入して下さい。
ちなみに、書籍類に限らず、楽天スーパーポイントで購入した時でも楽天スーパーポイントは付与されますが、楽天カードは使用していませんのでポイントでの購入分に楽天カードSPU分の+2%は付与されません。
ここまでは比較的少額で達成可能です。
ポイント投資は是非やってみたいところですが、楽天ブックス・楽天Koboは、使うのならというところでしょうね。
【第3段階】使うのであれば利用してもいいサービス
楽天モバイルで通話SIMの契約をする(+2%)
格安SIM(MVNO)のサービスです。
SPUの対象は通話SIMのみで、データSIMやデータ+SMS(ショートメッセージ)SIMは対象外となります。
現在のところ、ドコモ回線とau回線を使ったサービスを展開していますが、10月からは楽天モバイル独自で通信サービスを開始することが予告されています。
独自サービス開始後は、専用SIMが配布されますが、ドコモ回線やau回線のサービスを使用し続けたい人はそのまま使用することも可能とのことです。
回線速度自体はほぼ格安SIMの事業者の中では平凡なところですが、10分間かけ放題と高速通信量を消化後の速度制限が1Mbpsの比較的速めとなるスーパーホーダイのサービスを提供しています。
スーパーホーダーの料金プランには、解約を制限する長期契約や楽天会員などでそれぞれ割引を提供されていて、最安だと最初の1年は980円となります。
そのせいもあるのでしょうが、現在はスーパホーダイ加入者の方が多いそうです。
私もドコモの新料金プランを見てがっくり来たので、楽天モバイルのスーパーホーダイに乗り換えました。
楽天プレミアムカード又は楽天ゴールドカードを使用して買い物をする(+4%(楽天カードを使用する時に比較して+2%))
楽天プレミアムカードか楽天ゴールドカードを使用して買い物をした時に対象となります。
楽天カード自体は年会費無料なのですが、上級のこの両方のカードは有料で年会費が発生します。
楽天ゴールドカードは、
- 楽天カードに比較して利用限度額の上限が高い
- 年2回まで空港の国内線カードラウンジの利用ができる
- 年会費は2000円
という、クレジットカードの格安ゴールドカード系でよくあるサービスです。
一方の楽天プレミアムカードは、
- 楽天ゴールドカードよりさらに利用限度額の上限も高い
- 海外旅行保険やショッピング・プロテクションなど各種保険も強化
- 国際線の空港ラウンジを使用できるプライオリティ・パスを無料で取得すること可能
- 年会費は1万円
というサービスになりますので、海外旅行によく行く方は楽天プレミアムカードがおすすめです。
以下のリンクから、楽天プレミアムカードの申し込みができます。
一方、楽天ゴールドカードはこのSPUのポイントアップだけが狙いであれば、年会費がかなり安いですし、楽天市場での買い物が年10万円で元が取れますので、こちらが断然お得かと思います。
楽天トラベルで国内宿泊を含む利用をする(+1%)
楽天トラベルは、楽天スーパーポイントの付与が1%とポイントの面ではそれほど使いではないのですが、サイトの出来としては割とよく、またじゃらんとかYahoo!トラベルなどと、料金や対応しているホテルはほぼ変わらないので、楽天スーパーポイントがもらえる方が使いでがいいです。
SPUの対象は、国内宿泊を含むということで、ホテル宿泊単体の予約と往復航空便とホテル宿泊のパックが該当します。
楽天ビューティで月1500円以上の利用をする(+1%)
楽天ビューティは美容室のネット予約サービスですね。
美容室は初回割引料金があるところが多いので、特にいつも行っている美容室が無く毎回違う美容室に割引で行く方にはおすすめです。
そのような方にはおすすめです。
楽天TVでNBAまたはパ・リーグSpecialを利用する(+1%)
楽天TVとは、楽天で提供するネット動画配信サービスですが、そのコンテンツで全米バスケットボールリーグ(NBA)かプロ野球のパ・リーグSpecialに契約している方が対象です。
楽天ブランドアベニューで1回以上買い物をする(+1%)
楽天ブランドアベニューは、楽天のアパレルブランドショッピングモールですね。
これについては、特にSPUの対象となる下限金額は無く、1回買い物をするだけで対象となります。
このあたりに来ると、例え楽天市場で10万円買い物をしたとしても+1%で1000円しか変わって来ませんし、あまり無理をしなくてもいいでしょう。
ポイントを集めるために余計なサービスを利用しては、そもそも何のためのポイントなのか話がわかりません。
まとめ
いかがでしょうか。
私はこれまで毎月7倍位だったのですが、楽天モバイルに契約して9倍をほぼキープできるようになりました。
さらに、他にも色々ボーナス日があり、大抵は10倍超えのところで楽天市場や楽天Koboなどで買い物をしています。
さすがに10%以上もポイントが付けば、元の値段が少々微妙でもポイントの付与でお得です。
皆さんも是非楽天市場でお買い物してみて下さい。